桐乃  みんな、こんばんわ。いい連休を過ごせたかな。
黒猫 こんばんは。私たちは、連休中、徳島の『マチ☆アソビ』というイベントに参加してきたわ。 http://news.dengeki.com/elem/000/000/634/634823/
桐乃 あたしたちのロープウェイアナウンスの他、色んなイベントがあったんだよ。雨がふっていたのに、ステージを見に来てくれた人たち、ほんとにありがとう。
桐乃 アニメ第6話『俺の妹が家に彼氏をつれてくるわけがない』の予告映像が配信中! http://www.oreimo-anime.com/story/index.html
黒猫 あなたのお父さんが荒れ狂っているようね。次回の見どころの一つかしら。さて――先輩はどうするつもりなのかしらね? フフフ……。
桐乃 それは見てのお楽しみ!
桐乃 ところで。前回放送した5話でさ、あんたのサークル†神聖黒猫騎士団†の本を作ったじゃん?
黒猫 そうね、私の描いた漫画と小説、沙織の描いたイラスト、先輩のコスプレ写真――そしてあなたの書いたクソ小説が掲載されている混沌の書物よ。
桐乃 あたしがせっかく書いた『妹の冒険〜埼玉滅亡〜』が、アニメではちょっと見切れてたんだよね。
桐乃 なので、ツイッターに内容を掲載しようと思う。
黒猫 ……やめておきなさい。我が眷属達に、私と同じ思いを味合わせたくはないわ。
桐乃 ちょっと待ってね。どこにやったかな……。


桐乃 妹の冒険 ――埼玉滅亡―― 作:KIRIRIN(偽名だょ ダレだかわかるかナ わかったらスゴいぉ)
桐乃 あたし きりりん
桐乃 美少女ちゅーがくせー作家 みたいな
桐乃 みんな この本を買ってくれて ありがとぉ
桐乃 アマチュアなやつらの作品ばかりで つまんなかったっしょ
桐乃 でも大丈夫!
桐乃 ここからはプロの 超プロのあたしが
桐乃 みんなをゼッタイ 楽しませてぁげるからね
桐乃 というわけで――
桐乃 マスケラの世界にやってきました(キャハ♪
桐乃 ――東京――
桐乃 東京なんだ ここ 暗いね 空曇りすぎwww
桐乃 建物とか壊れてっしww
桐乃 チャンスじゃね?
桐乃 いまなら 千葉 東京に 勝てるんじゃね?
桐乃 房総半島に 首都 移転 くるんじゃね?
桐乃 いまこそ 埼玉との 決着を 着けるとき
桐乃 さっそく 埼玉に かわいい妹を さがしにいくよ
桐乃 埼玉がどんな魔界に変わってても あたしは負けない そこに 妹が 待っているなら


桐乃 ここまでが前半ね。みんな、ついてきてる?
黒猫 埼玉の人たちに怒られても知らないわよ。それとさすがに連投しすぎだから自重なさい。
桐乃 続きはちょっと間をあけることにする。12時くらいからかな?
桐乃 じゃ、後半いくよ。


桐乃 関東には雪が降っていた 北に進めば進むほど深くつもっていて 越谷あたりまでくると街がすっかり雪の下に その真っ白い平原に たくさんの魔物達が徘徊している 埼玉県はもはや人間の住む世界ではなくなっていた
桐乃 そこはまさにネオ埼玉――魔界だった
桐乃 あたしたちは魔法のアイテム・十万石まんじゅうによって風の精霊と話すことができた (スゴイ! 埼玉人はみんなこの能力を持っているのだ!)
桐乃 風に導かれ あたしたちは進んだ 埼玉――いや 魔界で助けた妹たちを 安全なところまで連れ帰るために
桐乃 かわいい妹たちは すでに十二人を超えていた 新記録だ そろそろ我が家を『妹ハウス』に改名すべきかもしれない 千葉に帰ったら みんなで雪の上に 大きな妹の絵を描こう
桐乃 ――続く――


桐乃 とまぁ、こんな感じ。さすがプロのアニメ化作家が書いてるだけあって、名作だったっしょ。
黒猫 このクソ小説を自分の同人誌に掲載するにあたって、友情とプライドの苛烈なせめぎ合いがあったことを、わかってくれるかしら。